第49回 12月は交通事故の発生件数が最も多くなります!

 内閣府「令和4年版交通安全白書」によれば、12月は交通事故の発生件数の最も多い月となっています。

 また、警察庁交通局「令和2年における交通事故の発生状況等について」によれば、平成27年から令和元年までの5年間の交通事故の月別の死者数及び重傷者数も、いずれも12月が最も多い月となっています。

 12月に交通事故の発生件数が最も多い理由の一つとして、クリスマスや忘年会、年末の業務処理と、なにかと行事が多く、疲れや睡眠不足による居眠り運転が挙げられます。

 運転中の眠気防止対策や眠気覚まし対策は「休憩を取る」「ガムを噛む」「コーヒーを飲む」「窓を開けて空気を入れ替える」といった対策が思い浮かびますが…我々が思いつかない対策が、中国では出くわすことがあります!

 我々が思いつく対策とは、スケールが段違いな『中国』において、運転中の眠気防止対策や眠気覚まし対策を紹介します!


1.『眠気防止七色ビーム』

 中国の山東省が高速道路に導入したの『眠気防止七色ビーム」です。
七色に輝くレーザービームを、夜空に向かってブワっと照射する様子は、お祭り会場のようです。初見で空いっぱいにレーザーが見えたら確かにビックリして眠気も覚めるでしょう。

 効果のほどは分かっていないそうですが、レーザービームを始めた頃は、レーザービームをひと目見よう、スマホに録画してSNSにアップしよう、という野次馬たちが大挙して山東省を訪れたため、にわかに現場は大渋滞を引き起こしたとのことです。

 また、杭州の高速道路では、通行量が多く視界が開けた7カ所を選択し、運転手に安全運転を促す緑のレーザーを放つ設備を設置しています。

中国・山東省が高速道路に導入した『眠気防止七色ビーム』
(写真提供: Aerial China)
杭州の高速道路、レーザーで疲労運転を防止
(写真提供: Aerial China)

2.『唐辛子』

 中国の重慶市では、ドライバーの居眠りを防止するため、警察が唐辛子を配布しています。

 このサービスは、春になると眠気を感じやすいという中国の伝統的な考え方を基に行われているもので、同市を通るハイウェーのサービスエリアで行われています。

 唐辛子の配布サービスは好評のようで、多くのドライバーは「運転で疲れたときに唐辛子を食べるのはとても良いです。目を覚ましてくれます。」と話しているそうです。

中国の重慶市ではドライバーの居眠り防止に警察が唐辛子を配布している
(写真提供: 重慶晩報)

3.『ヤードム』

 ヤードムとは、タイで生まれた「嗅ぎ薬」です。メンソールやアロマなどの成分が含まれたスティックを鼻に入れ、それを吸うことで爽快感を得るための雑貨です。

 もともとは中国の漢方を起源としており、「暑さ対策」「気分転換」「スースーして気持ち良い」というメリット以外に、「眠気防止対策」や「眠気覚まし対策」といった用途でも使われています。

 ヤードムにはさまざまな成分が含まれていますが、なかには日本の薬事法で禁止されているものもあります。
 しかし、日本で禁止されている成分が含まれていないものであれば、ヤードムは日本でも買うことができます。日本では「ノーズミント」の名称で販売しています。

(写真提供:素数株式会社HP)

〈出典:「7色ビームのパリピ道路」「道路のど真ん中に個人宅」「5層構造のJCT」! 中国の道路は日本人にはガチで理解不能だった

いかがでしたか?

ご意見・感想・お問い合わせもお待ちしております。
▶お問い合わせURL https://www.kumataka.co.jp/language/ja/contact/

いまや私たちの社会に欠かすことのできない道。
皆様の道づくり、社会づくりをクマタカはお手伝いします。
▶製品紹介URL https://www.kumataka.co.jp/language/ja/services/
▶ニュースリリースURL https://www.kumataka.co.jp/language/ja/news/

当社は、お客様へのサービス向上、広告、宣伝及び営業等の目的からCookieを使用しております。本メール内のURLよりWebサイトにアクセスすると、当社のWebサイト上におけるお客様の閲覧履歴と個人情報を紐付けて把握、分析する場合があります。