
「この先道路が狭くすれ違い出来ません。カーナビの案内にかかわらず、右折してください」

この標識は、島根県中南部にある飯南町の国道184号と飯石ふれあい農道の交差点に設置されています。
国道184号を進む矢印の先にある「NAVI」の文字には赤のバツ印が、右折する農道の矢印の先には丸印がついています。
国道184号が通行止めというわけではないのに、この標識では、どうしてもドライバーを農道へと誘導したいようです。
なぜ、このような標識を設置したのでしょうか?
それは、国道184号を進んでみると謎が解けます。
国道184号は、比較的広い所や道路脇にすれ違いができるスペースが所々にはあるものの、全体的に道幅は狭いです。さらに進むと、道沿いに木が生い茂り、1車線しかない暗いトンネルや見通しが悪い急カーブもあります。
約10キロを恐る恐る進み、20分ほどで県道との合流地点に着きました。対向車とすれ違う時は、苦労しそうな場所も多いです。

一方、農道を進んでみると…片側1車線が続き、スムーズに先ほどの合流地点に到着します。
標識からの距離は農道の方が国道より約1キロ遠いですが、対向車の心配をする必要もなく、標識に従う方が賢明なようです。

この標識は2009年3月、島根県雲南県土整備事務所が設置しました。
当時のカーナビは国道を優先することが多く、カーナビの案内に従い国道184号を進んだ結果、「車がすれ違えなくて困った」という事案が多発しました。
こうした事態を回避すべく、農道へ案内するよう促す標識を設置したそうです。
島根県雲南県土整備事務所の担当者によると「地元の人は事情を知っているが、遠方から来た人が知らずに狭い道に入っていくことが多かったようだ」と説明しています。
この標識には、遠方から訪れたドライバーへの気遣いが込められているのです。
〈出典:カーナビ案内を信じるな…島根の国道に謎の標識 | 毎日新聞 (mainichi.jp)〉
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