第73回 日本一キツイ坂ランキング

 以前に、世界の急な坂道というテーマ(第56回)でメルマガを配信しましたが、これまでのメルマガで最高の閲覧数(累計3000ビュー超)をいただけました。今月は、日本でのきつい坂道のランキングをご案内します。世界ランクの坂道よりも延長規模はかなり小さいですが、日本は狭小国のため勾配のきつい小さな坂はあちこちにありますね。

1位 暗峠(奈良県と東大阪県境)勾配37%

2位 桓武天皇陵そばの急坂(京都府日向市) 勾配30% 

2位 宝達無線中継所の前の坂(石川県羽咋郡)勾配30%

2位 東武伊勢崎線側道の坂(東京都足立区)勾配30%

3位 中和田天神上公園(神奈川県相模原市)勾配28%

4位 県道63号線沿い(神奈川県厚木市)勾配27%

5位 田園調布5丁目(東京都大田区)勾配26%

5位 馬坂(神奈川県川崎市)勾配26% 

 この坂で、気になるのが「馬坂」(まさか)という抜群のネーミング。「まさか日本一キツい坂が馬坂だなんてことはないよな?」というダジャレが先に頭に浮かびます。この坂の名の由来について、地元のおじいちゃんに話を聞くことができました。

 50年ほど前は農道でぬかるみもひどく、馬の力を借りずには上れなかったからだとか。ちなみに、目と鼻の先には「兎坂」という坂もあり、この坂の名の由来は、昔はウサギが姿を見せたからだとか。遠くを懐かしそうに見ながら、優しい口調で語るおじいちゃんのその姿に、悠久の歴史を感じました。

■どれだけキツいのか?富士山と比較

 この馬坂の勾配は26%。馬坂の距離が約150mなので、約39m上る計算になります。数字で見せられてもどれぐらいの勾配で、どれぐらいキツいかわからないと思うので、日本一の山である富士山に登場していただき、そのキツさを比較しましょう。

 
↑左が富士山登山道・御殿場口の勾配で、右が馬坂の勾配。距離に圧倒的な差はあるものの、勾配率(%)は馬坂が圧倒する

 富士山登山で一番キツいといわれるのは、新五合目(標高1440m)から始まる御殿場口。山頂までの距離は11km。計算上、2300mを上ることになります。この御殿場口の平均勾配は約21%。もちろん、上りきるまでの絶対的な長さも違いますし、温度や風など環境がまったく違うのでイコールコンディションでは比較できませんが、単純に“どんだけキツいか”で考えると、馬坂のほうが5%ほどキツいのです。

(出典:日刊カーセンサー 2008.10.21)


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